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近況及び違和感


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別のサイトに場所を移して書いていたのだが、しだいに閲覧者が増えてきて、すこし居心地が悪くなってきた。
プロフにコメントしないでほしいと載せているので、あまり反論や中傷を書かれることはないのだが、読む人が多くなり、それが自分のところには書いていない人(=何を考えているかわからない人=どこの馬の骨かわからない人)だと、気味が悪くなってしまう。
書いてないくせに「ずるい」と感じてしまう。
そういう人に読ませたくないと思ってしまう。

人をただの「数」だととらえられる人には、閲覧数の増加は好ましいことなのだろう。
私は「誰が読んでくれたか」が大事である。


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昨年8月に退職して、9月から生まれて初めて失業手当なるものをいただいている。
不労所得のなんと嬉しいことよ。
計算してみたら、これまで納めた保険料とトントンの金額なので、罪悪感は減少している。
友人からは、これまで働いたご褒美だと思えと言われた。

働かないことに我慢できないのではないか、遅くとも昨年のうちには仕事を決めてしまうと予想していたが、年が明けても失業認定に必要な最低限の求職活動しかしていない。
人は、ラクな暮らしにはすぐに慣れてしまう。

秋から何をしているかといえば、有料の配信サイトの無料キャンペーンを使って次々とドラマや映画を見、見尽くしては課金が発生するギリギリのところでキャンセルをしては、別のサイトに乗り換えてまた見尽くすということをやっている。
先月、念願のkindle端末を購入し、書籍の増殖をかろうじて止めている。

無料期間だが有料サイトでテレビ番組を見るのに慣れてしまって、地上波の民放やCS放送でCMが入るのを苦痛に感じるようになった。
それが、「渦中の人」の行為でテレビ局自体がスポンサー企業から総スカンをくらって、ACジャパンの公共広告オンパレードという事態になったことで、申し訳ないが私はその局が見やすくなったと感じている。

さて、その行為だが「女性トラブル」と報じられていることに、大きな違和感を持っている。
示談となり、刑事事件化されなかったのだから、ほかに該当する言葉が見つからないのだろうとは思う。
思うけど。

示談に応じず、訴訟にすればこれは「レイプ」とか「婦女暴行」とかいうものではないのか。
レイプって、加害者が女性の体に射精することが条件なの?
そこまでいかないと、認められないの?
加害者は「暴力はなかった」とコメントしたけれど、暴力の定義はなんだろう?
殴るとか、言い方アレだけど「強引に入れる」とか?
触るだけなら違うの?
被害者の意に添わなくても?
どこで線を引くかもあるし、被害者と加害者のとらえかたの違いもある。

「女性トラブル」だと、女性と話し合っていてもめただけみたいな印象も持てる。
そこらへんをごっちゃにして、曖昧にしておこうという報道の忖度みたいなものが感じられて不快でならない。
当のテレビ局だけじゃなく。


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そうこうしているうちにトランプさんが大統領になってしまった。
別にバイデンさんやハリスさんを支持していたわけではないが、トランプ政権には漠然とした不安があった。
その不安が、着々と具現化している感じ。
石破さんでは、いや石破さんに限らず、日本は太刀打ちできないよね。
世界全体で、右傾化が進んでいるようなのも不安しかない。

いまの朝ドラも大河ドラマも見ていない。
ギャルも遊郭も、私の中では容認されていない。

エキブロ、更新してないからかと思ったけど、更新しても上部に広告が出るようになったのね。
ガッカリだ。

# by kazemachi009 | 2025-01-22 18:33 | 世の中

2024桜

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# by kazemachi009 | 2024-04-10 18:47
元日の大地震が収まったあと「津波が来るから逃げろ」と言われて、車を取って戻ってきたら、親が残っている家が倒壊していたという話を聴いて、思わず嗚咽が出た。
自分の命が助かった安堵など、大切な人を助けられなかった口惜しさに、簡単に駆逐される。

2012年10月23日に、私は書いている。
「逃げなかった人々」
それを、毎年3月11日がくるたびに、そのときに書いているブログサイトに載せてきた。
こういう人もいて、そうしなければならない暮らしもあるということを、誰かに知ってほしくて。
自分のためだけに文章を書いている私にとって、あえて誰かに読んでほしいと欲するのは、これと反戦の記事だけである。


2012年10月23日の夕刊に特集が組まれた。
「東日本大震災と短詩型文学を考えるシンポジウム」について。
歌人でもなく詩人でもない、多くの市井の人々が、震災をきっかけに歌を詠んだという記事だ。
そこに、こういう歌が載っている。

「逃げろといはれ逃げ場なき人半分も居るならわれも此処にとどまる」

その頃、私は被災した介護者(自宅でご家族を介護しているかた)が語った震災時の状況についてのヒアリングを文章にする仕事をしていた。
ニュースでは報道されなかった、ナマの声が、そこに、あった。


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逃げなかったんだって。
高齢者たち。
車椅子の人たち。
寝たきりの人たち。

家族や近所の人たちが、逃げようって説得しても、家が流されて何もかもなくなるなら、このまま自分も家にいて、一緒に流されたほうがいいって。
そしてそのまま、流されたんだって。
介護していた家族も一緒に。

家がなくなっても、命さえあればなんとかなるって、思えない社会なんだ。
高齢者や障害者、病気の人たち。
この機会にいなくなってしまおうって、思ったんだ。
思わせてしまったんだ、この国は。

語ってくれた女性は、60代。
ご主人が車椅子に乗っている。
逃げないって言い張って、1回目の津波に耐え、それでも逃げないで、2回目の津波も浴びたって。
助かったのは、たまたま、他のところより地形が幸いしたから。
流されて沈んだけど、偶然、地面に足がついたって。
そしたら、自衛隊の人に助けられたって。
でも、地獄のようだったと。

それでも。
ご主人は、今も言っているという。
次にまた地震があって、津波が来ても、やっぱり逃げないって。
家と一緒に流れて行きたいんだって。

命だけじゃダメなんだ。
助かっただけじゃダメなんだ。

彼女の傍らには、ほとんど寝たきりとなってしまった夫がいる。
慰めにとつけているのかテレビの音がかなり大きい。
それが邪魔をして、録音された音源は、かなり聞きとりにくかった。

普通ならば、自宅(といっても仮設住宅だが)に来客(インタビューアー)があって、聞き取り調査をしていれば、すこしは気を遣って音量を下げそうなものだが、すでにそういうこともできないのか、するつもりもないのか。
妻もまた、操作しようとはしない。

そして、インタビューの応答の端々に、夫への不満、介護のしんどさが滲む。
おそらくは、こういう機会が訪れるまで、誰にも告げずにきたのだろう。
夫がくも膜下出血で倒れてから、実に19年ものあいだ、彼女はたったひとりでその面倒をみてきたという。

介護の問題点を問う質問の答えが、しだいに夫の悪口になる。
介護で何が一番大変かと尋ねると、怒鳴り散らされること、と答えた。

その答えは、傍らでテレビを見ている夫に、聞こえたものか、聞かせたものか。
いや、そのバリケードのために、テレビの大きすぎる音量があるのかもしれない。
双方のためのバリケード。

大津波が来たとき、自分は逃げないけど、お前らは逃げろと言った人がたくさんいたと、彼女は語った。
高齢や病気や障害で、自分ひとりで動くことのできない人たちは、自分はもういいから、家族は逃がしてやりたいと思ったのだ。
自分はいいから、お前ら逃げろ。

だけど、置いて行かれませんもんねえ。
それで、看ていた人たちも一緒に流されて行ったんです、と。

地震が来ても、津波が来ても、逃げる気はないと言った夫。
長きにわたる介護の果てに、尽くしてきた夫に怒鳴り散らされながら、それでも、「置いていけないですもんね」と、この妻も言って、逃げない夫に付き添った。
次にまた津波が来ても、きっと逃げないだろう。

人の心を一枚岩のように語るのは好きではない。
人はみな、愛しながら憎み、憎みながら愛するものなのだ。
初めて会った他人さまに、連れ添ってきた夫の悪口と介護の愚痴を言いながら、自分と夫の命の危機には、夫を見捨てることができない。

逃げなかった人々。

命さえあれば、とか、死んだ気になれば、とか、いろいろ励ます言葉はあるけれど、言葉では救えない暮らしがある。


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あれから今年で13年。
あのとき、「次は逃げない」と言った人たちは、この13年で「逃げて生き続けたい」暮らしになっただろうか。
逃げて生き残ってもつらい暮らしが続くだけという人々は、いなくなっただろうか。

そうでないとしたら、その責めは何が負うべきなのか。
元日の地震で「水がない」「寒い」と訴える人々の不安顔の映像を見ながら、この13年、何が改善されてきたのかと思った。
あのときと何が違うのだろうかと。

「生きてさえいればなんとかなる」と思えることを、当人の楽観性にまかせるのは残酷ではないのか。
「あとの暮らしはなんとかするから、とにかく命を守ってくれ」と、堂々と言ってくれる世の中を、政治を、私は求める。


※能登半島地震と命名されているが、被害があったのは能登半島だけではないので、誤った印象を与えないため「元日の地震」と表現している。

# by kazemachi009 | 2024-03-11 13:00 | 世の中
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# by kazemachi009 | 2023-12-08 16:36
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# by kazemachi009 | 2023-11-25 19:23

脱皮した皮の捨て(置き?)場所です。


by kazemachi